政府は3日、デュエル・マスターズのカード《烈しき切札 ドギラゴン逆》について、市場価格の高騰と入手困難な状況が続いているとして、一定枚数を国が買い上げ、国家備蓄の対象とする方針を明らかにした。
経済産業省によると、同カードは高い性能に加え、封入率の低さから発売直後より価格が上昇。フリマアプリやカードショップでは高額での取引が相次ぎ、「一般家庭が気軽に購入できる価格帯を超えつつある」として、政府内で対応を検討していた。
今回の制度では、市場に流通するドギラゴン逆の一部を国が買い取り、価格が急騰した際に段階的に放出する。米や石油と同様、供給不足による価格変動を抑える狙いがあるという。
担当者は「すでに一部の家庭では、カードケースではなく耐火金庫で保管している例も確認されている」と説明。「現状ではカードゲーム用品というより、高額資産として扱う方が実態に近い」と話す。
財務省では今後、一定額以上のドギラゴン逆を複数枚所有する場合、資産状況の申告対象とする案も検討する。4枚所持している場合については、「デッキなのか資産運用なのか慎重な判断が必要」としている。
一方、プレイヤーからは「国が買ったらさらに市場から消えるのではないか」「まず普通に箱から出るようにしてほしい」といった声も上がっている。
東京都内のカードショップ店員は、「以前は高額カードでも『欲しい人が買う』という感覚だったが、今はドギラゴン逆の値札を見てからデッキ構築そのものを諦める人もいる」と話す。
政府は当面、全国のカードショップや中古市場の価格を毎日調査し、急激な値上がりが確認された場合には備蓄分の放出を検討する。
なお、備蓄されたドギラゴン逆を大会で使用できるかについて、担当者は「国家保有財産のため、原則としてデッキへの投入は想定していない」としている。