岐阜県美濃影市の熟成肉専門店「禁断熟成所」で、3年前から熟成を続けてきた最高級牛肉がこのほど完成した。店では肉を《禁断〜封印されしX〜》になぞらえ、熟成開始時から6枚の封印を施して管理。今月2日、最後の封印が外され、一般提供が始まった。
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完成したのは黒毛和牛の骨付き肉約18キロ。温度、湿度を厳密に管理した専用熟成庫で長期熟成し、庫内の扉には「開封厳禁」と記した6枚の封印を取り付けていた。
店主の男性(58)は、「最初は雰囲気作りだったが、途中から誰も剥がしてはいけない空気になった」と話す。
封印は半年ごとの品質検査に合わせて1枚ずつ解除。最後の1枚は熟成開始からちょうど3年となる今月2日に外された。店主によると、6枚目を剥がした瞬間、店内では約20秒間誰も声を発しなかったという。
「3年間ずっと冷蔵庫の奥にいたので、肉というより何かを解放した気持ちだった。正直、少し怖かった」
開封後に行われた試食会では、表面を強火で焼き、岩塩だけで提供。参加者からは「香りが強い」「うま味が濃い」「ドキンドキンしてきた...」などの声が聞かれた。
一方、店側は開封直後から予想以上の注文が殺到したため、1日12食限定で提供することを決めた。価格は99グラム99999円。
地元から訪れた40代男性は「3年待ったと聞いて来た。食べた瞬間に世界が終わるかと思ったが、普通においしかった」と話した。
店では現在、次の熟成肉も準備中だが、今回の反省から封印は4枚に減らす予定だという。